お墓

胸がざわざわして、苦しくて、背中や肩がこわばっていて眠れない。確かに泣き出しそうな気持ちなのに、決定的な悲しみがないので泣くことができない。わたしは会話の仕方を忘れてしまった。学校が終わって、圧倒的にストレスがなくなったはずなのに、わたしはたくさんの気持ちに押しつぶされそうになっている。たくさんのわたしの気持ち。自分の大切な気持ちのことを考えてからだや脳に定着させてやるような時間が足りなすぎる。それをずっと忙しさや充実感にかまけて放置していたせいで、いまわたしの大切な気持ちは胸を溢れ出して喉のすぐそばや肋骨や背中にまで広がっていて苦しくてたまらない。たくさんの気持ちが毎日わたしに沸き起こるのにそれをわたしにすることができていない、そのやり方をわたしは知っているので、ただ時間が足りなすぎる。わたしの大切な気持ちはぜんぶわたしが知っていなくてはいけないのにこんなのはぜったいにだめだ。わたしはもうわたしのこころにぴったりのことしか言いたくない。わたし以外のことは何ひとつ考えたくない。わたしはいつも自分で自分のための神さまを作って自分でそれを信仰することで生きる理由をなんとかみつけてきたのだから、神さまが足りなくなっているのだから仕方ない。ねんどをやっていたときは言葉や脳がなくても神さまが生まれてくれたから、こんなに苦しくなることなんてなかったのに、今はねんどもやっていないからほんとうにくるしい。こころが大切な気持ちでいっぱいで苦しくて焦っていて終わらなくてつらい。宿題が終わらないまま塾に行く子供と同じわたしは心がいっぱいでだめになってしまいそうでつらいんだ。