もう会えないね

100パーセントの愛がほしい 理由もなくただ許されたい いますぐ生まれたばかりの赤ん坊になって言葉をなくしたい 明るいことや暗いことしか分からなくなってあなたの指を握ってみたい あたたかいお湯につかりたい いますぐ死んで誰かの大切な女の子になれるのなら いますぐ死んでもいい 誰でもいい あなたが知らない大切な女の子の歌をうたってもそんなことでいちいちかなしくならないように あなたが好きなのは眠っているわたしだからいますぐ眠って二度と目を覚まさないで 二度と口を聞かないで 二度と立ち上がらないで二度とものを食べないで二度とあなたについて家を出ることがありませんように わたしが死んでやわらかい白熊のぬいぐるみになったらいいのに 寒い さみしい ずっとさみしい気持ちが消えない わたしはどうすればよかったんだろう 昨日より今日今日より明日どんどんわたしが遠くなる もう聞こえないからもっと大きな声で言って ひとつだけの言葉にして もう目が見えないから頭をなでて もう何も言わないからわたしのこと忘れないで 優しくなるからどこへもいかないで わたしのこといらなくならないで 何の役にも立てないからおかねもらってほしいのに なにもできないのにただいるの、ただ泣いてとてもうるさい うるさい 邪魔だし帰って 家がないから帰れない アイスベルクだけがわたしのこと見ててくれる もう首つってもね いまさら首吊ったってあなたの大切な女の子になれるわけじゃあるまいし 泣いてくれるかな あなたがわたしの、顔見て泣くところ見たことないけどわたしもいつかしんだらあなたのスターみたいにYouTubeだけで涙流してくれるの 何回再生してくれるの 新しい女の子にわたしの歌聞かせてやきもちやいてくれるの ねえ 誰でもいいから100パーセントの愛 わたしお父さんもお母さんも見えなかったからぜんぜんだめなの 恋人同士になれないならお兄ちゃんでもゆうれいでもなんでもいいからはやくさみしい気持ちがいちばんきれいに見えるうちにゆうれいのわたしのことだんだん好きになって